こんにちは、アリフライラ書店のライラです。
今日のおすすめの一冊はこちらです。
タイトルは「図説古代エジプト誌 古代エジプトの神々」
著者:松本弥 様
アマゾンで著者様からの本の作りに関する案内を読むことができます。
なんと本の中に収められている図はすべて、、、、、続きは
こちらから
エジプトに関する話を読んでいると必ず「古代エジプト」に関していえば
「古代エジプトの神々」を理解していないとおいてけぼりになること多々あります。
そこで手に入りやすい、この書籍があればまず古代エジプトの神々は網羅できるという一冊を
ご紹介したいと思います。
古代エジプトの神々の一ページ目は
エジプト全図ではじまっています。
エジプトの北には地中海があり、ナイル川が流れ込んでいます。
地図全体をみてわかるのが、北の地中海はアレクサンドリアから南はアブシンベルまでナイル河沿いに
古代エジプトの遺跡が沢山あることが地図には示されています。
古代エジプトの神々の目次
・古代エジプトの歴史
・古代エジプトの神の形
・神々がみにつける冠、持ち物
・神々の誕生
ヘリオポリス神話
メンフィス神話
ヘルモポリス神話
そのあと50にも上る神々についての
目次が続きます。
思ったよりもたくさんの神々がいました、、、
神々の名前が50音順に並べられていてとても調べやすいです。
古代エジプトの神々がどのように紹介されているか
各、エジプトの神々にまつわる説明が遺跡、博物館収納のアイテム、パピルスなど
カラーの資料とともに解説があります。
普通の古代エジプトにまつわる話ののった本ですと字がとても細かく、資料なども
黒白で文字のほうに面積が多く取られていることが多いです。
ですが、この本は「図説」ということもありとても資料を中心に解説の文字なども
できるだけ大き目に書かれていることも、読者にとって見やすい工夫がされています。
古代エジプトがこんなにもコンパクト
古代エジプトといえば紀元前5500年からあり、
”392年にキリスト教以外の信仰が禁じられ
古代エジプトは忘れ去れていった”
と本書にはあります。
そんな長きにわたるエジプトの歴史は王朝の区切りによって概要を把握することができますが、
2ページ半でエジプトの歴史の流れを把握することが出来来てしまいます。
古代エジプトの神々のアイテム
P9ページには神々が身に着ける冠、持ち物というのが解説されているのですが、
この部分はとても良いなと思いました。
遺跡に描かれているのが一体何なのか、このアイテムを知ってるだけでかなり
遺跡をみてわかることが多くなるはずです。
たとえば、この表紙絵の絵にはなにやら蝶の蜜を吸う時のようなストローのような部分のついた
面白い帽子をかぶったホルス神がいます。
このP9をみると冠の種類をさっと見分けることができるようになります。
ちなみに、この王冠は「二重冠」とよばれるものです。
二重冠(セケメティ冠)
「二つの力強きもの」という意味があり、上、下エジプトの支配者であることを象徴します。
図説古代エジプト誌 古代エジプトの神々よりP9
ホルスについてちょっとだけ
ホルスは古代エジプトにおいて最重要といわれる神ですが、その分起源が古くどこが起源なのか
分かっていないそうです。
でも、存在としてのイメージは「天空の主人」としてずっとあるようです。
最初の崇拝の形はヒエログリフでこのようにあらわされていました。
もう一人古代エジプトの神を紹介します。
ヌンです。
創造神話において、太陽神をはじめとする創造は原初の海ヌンからおこった
とされています。
ナイルの水、池や沼、地下からわき出る水、浄めの水など、
すべての水がヌンそのもの、ヌンの一部とかんがえられ、常に身近に感じられる
神だったといえましょう。
図説古代エジプト誌 古代エジプトの神々P84より
ヌンにまつわるヒエログリフは壺があ3つ並んでいる様子で表されます。
ヒエログリフそのものの意味は「混沌」の世界の「深淵」を表しています。
人類の歴史を俯瞰する
古代エジプトの神々について思いを馳せることは、
その都度でてくる古代エジプトにまつわる土地がどこであるのか確認したりすることで
エジプトの地理について学ぶことができます。
古代の人々といえども現代の私たちの生活と変わらない考え方や生活があったのだと
知ることはとても面白いです。
古代エジプトに興味があって、もうすこし詳しくしりたいなという方にはオススメの一冊です。
それではまた