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クレオパトラのヘアケア~エジプトの乾燥から髪を守る

こんにちは、今日はクレオパトラのヘアケアと題してエジプトで髪の毛が乾燥して困ってしまった時の
ヘアケアについて書いてみようと思います。

 

クレオパトラと書いたのは、ヘナというのはそれぐらいむかしから美容というか人間の暮らしの中で使われてきたハーブなので、きっとクレオパトラも使ったのではないかという思いからタイトルに使ってみました。

 

ハーブ辞典にのっているヘナの情報

 

まずヘナについて少し詳しく見てみたいと思います。私たちが日本で手に取るヘナはすでにパッケージされて粉になってしまっていますので、少しその本来の姿について知っておくのはいいかなと思いました。

 

出典文献

 

『ハーブ辞典 ハーブを知り尽くす A to Z 』

 

レスリー・ブレムネス 編

 

(P203  より 引用)

Lawsonia inermis (ヘンナ)ミソハギ科

Henna ヘンナ

生態:多年生。熱帯原産の灌木

高さは3mになることもある。葉は細く、灰緑色で、

密生してやぶのようになる。花は小さく、甘い香りがあり、

ピンク色かクリーム色。実は黒っぽい青色で、

群がってつく。

場所:温帯地方で栽培するときは、人工的に温度をあげてやること。

土:乾燥した 水はけのよい土地

用途;乾燥させた葉は、濃い赤色の染色剤になり、中近東地方では昔から、

髪、肌、つめを染めるのに使われてきた。またアストリンゼンにもなる。

令湿布にすると熱、頭痛、虫刺され、関節痛、肌荒れに聞く

 

エジプトでみかけたヘナについて

 

エジプトで暮らしているときにヘナというと、すでに袋にパウダー状になって袋にはいっているものばかりでした。すぐに使えるようになっています。

 

一回分で使える小さいパックから、少し大袋まで使う回数によって選べるようになっていて、だいたい、使用期限は一年以内ぐらいでした。

 

本によりますと、いろいろな効能があるようですが、エジプトの薬局でうっているヘナの用途は主に髪の毛の健康に使う用途のものです。

 

花は小さく甘い香りがあり、とありますが植物として「ヘナ」が生えているのを見かけた記憶はありません。あまり観賞用の植物としての需要はなさそうです。

 

日本の植木屋さんでも、「ヘナ」という札のかかっている植木はみかけたことがないです。

 

でも、少しどんな姿をしているのか「ヘナ」という粉にされるまえの姿も少しみておきたいところです。

 

インドで育っているヘナの様子をYOUTUBEでみてみる

 

 

こちらは、ヘナが育っている様子を説明してある映像です。

 

ビデオで話されている言葉は、ヒンディー語のようなので、なんといっているのかわかりません。でもじっくりとヘナの木をみることができますので、細い葉っぱで、茂っている植生だということを確かめることができます。

 

香などはやはり実物の木をみてみないとわかりません。

 

 

エジプトでヘナを使うようになったきっかけ~乾燥

 

前置きが大変長くなりましたが、どうしてヘナをエジプトで使うようになったのかというお話です。

 

エジプトの気候はとにかく乾燥しているということです。

 

どれぐらい乾燥しているかといいますと、台所で「台ふきん」がありますが、それをきれいにあらったあと

べたべたの状態で、シンクの横に広げておくと、あっという間に乾きます。

 

 


 

エジプトの習慣には少しだけ日本と違うところがあります、雑巾はあまりしぼらない。ということです。
なんだ、、そんなこと?と思われたかもしれません。でも台所などで綺麗に洗った雑巾がぽったりと水を含んだ状態で広げておいてあったらなにかな?っておもいませんか。

 

 

絞って干さなくても、べたべたの状態でも広げておいておくだけでパリッと乾くのでそうやってあります。いつもそれをみかけると、しぼって干したくなりましたがあっという間にかわくので、、、次第になれました。

 

もう一つ例をあげますと、洗濯物はそれほどしっかりと脱水をしなくても、外に干しておけばすぐにぱりぱりになります。

 

 

日本ではつゆの季節や雨の日はなかなか洗濯ものが乾かないので、部屋干しでもつかえる洗剤!とかありますよね。

 

エジプトではそういった悩みはほとんどありません。

 

しいていえばベランダで洗濯ものを干しているときに、上の階の人がべたべたのままの洗濯物を干し始めると、にわか雨がふったように水が突然頭上からふってくることはあります。

 

文句をいっても解決はしないので、上の階の人が洗濯ものを干し終わるまで少し待ちます。天気と一緒です。

 

 

エジプトでの乾燥~髪の毛

 

 

洗濯ものを脱水しなくても干せばすぐ乾くという例で、どれぐらい乾燥している気候なのかということは伝わったでしょうか?

 

そんな乾燥が髪の毛に起こってしまうのがエジプトの夏。しかも日光もかなり強いです。

 

ルクソールなど観光地にいくときは、かなり気を付けて帽子なども被ります。でも日常生活ではうっかりと帽子などなく外に出かけてしまうことも結構あります。

 

そういうことがつづくと、髪の毛がバリバリになってしまうんです。

 

どれぐらいバリバリかといいますと、ヘアブラシが途中で通らなくなってしまうぐらいです。

 

おそらく、オイルなどで髪の毛をケアするという習慣をもっているかたなら、それほど櫛が通らなくなるほど乾燥にいたることはないと思います。

 

実際にエジプトでも天然オイルを髪の毛と頭皮に丁寧にマッサージするヘアケアをする方は多いです。

 

 

でも、日本でこまめに天然のオイルで髪の毛を手入れする人というのはあまり見かけません。

 

特に私の場合はリンスを使うと肌にかゆみがおきるということで、物心ついたころからリンスは使わずいつも、シャンプーのみでした。もともと保湿がたりないということはあったかもしれません。そこにエジプトの乾燥の夏をのままいってしまったため髪が気が付いたときには大変なことになってしまってました。

 

それでも日本にいるときは、シャンプーだけの生活でも、ヘアブラシが髪の毛を通らなくなるぐらい、髪の毛がぱりぱりになって、からまりあってしまうことはありませんでした。

 

エジプトの美容院にいく勇気がなく髪の毛が長くなりすぎた、、ということも絡まりやすくなった原因かもしれません。

 

同居人のお姉さんのアドバイスでヘナをはじめる

 

長くなりすぎて、乾燥がいきすぎて、ぱりぱりになって絡まった髪の毛を、当時一緒に住んでいた7歳ほど年上のお姉さんが、みかねて髪の毛をとくのを手伝ってくれたことがありました。

 

その時に「ヘナ」をつかってみたらと教えてくれたのです。

 

さすがに、エジプトに来たばかりの私とはちがって、すでにいろいろなエジプトでの過ごしかたを身に着けていたのですね。

 

さっそく、大家さんの「ウンムムハンマド」にヘナが欲しいんだけどどこに売っている?ということを聞きました。

 

わからないことがあるといつも「ウンムムハンマド」に聞くと中学生の娘のハナアちゃんが近所のお店に一緒にきてくれることが多かったので、その時も聞いてみました。

 

近所の薬局に一緒にいって、ヘナの小さな袋をかってみました。やっぱり使い方がわからないので、
「ウンムムハンマド」がヘナをやるときに見せてもらうことにしました。

 

 

よくよく「ウンムムハンマド」の髪の毛をみると、髪の毛の付け根がかなり黄金色に染まっています。

 

これもあとで気が付いたのですが、白髪はヘナをするとすごくきれいな赤系の色に染まります。

 

 

ウンムムハンマドのヘナの使い方

 

 

ウンムムハンマドはヘナを作るときに、少し温めたお湯とヨーグルトを混ぜていました。

 

混ぜたあと、30分ほどでしょうか(この辺は少しあいまいです)、混ぜたものがヘナとしっかり混ざりあうまでラップをかけておいておきます。

 

出したばかりの絵の具ぐらいのぽったりとした柔らかさになったら出来上がりです。

 

準備で大切なのは、最初に髪の毛をできるだけ解いておくことです。(絡まっているところもできるだけほぐして)

 

あとはヘンナは一度つくと染まってしまうので、いらないTシャツをきたり、色の濃い目のバスタオルや首

回りにタオルを巻いておくことをおススメします。

 

ヘンナは頭のうえからべったりと乗せるのではなくて、髪の毛にしっかりと絡ませるようにして入れていきます。

 

ちょうど、美容院でパーマをかけるときにパーマ液を髪の毛全体にしみこませるような要領です。髪の毛を筋にわけて、しっかりと指でぬったりしていきます。

 

 

とても分かりやすい髪の毛にどうやってヘナをのせていったらよいのかがわかるビデオがありましたので

紹介します。

 

 ↓↓

 

ヘナと混ぜるものレシピ~用途別

 

    色を強くだしたいときは、お酢をいれます。

    髪の毛のケアをしたいときは、卵をいれたり。

このビデオのように牛乳で解くのは初めてみました。

    ヨーグルトと卵を入れるというのも聞いたことがあります。
    ガルギールという野菜をジューサーにかけてどろどろにしたものをヘナに混ぜると、

    髪の毛が元気になるという人もいます。

    目指したい結果によって、ヘナに何を混ぜたらよいかというのが人それぞれ秘密のレシピとしてあるようでした。

ヘナを頭につけたあとどうなるか

 

ヘナを髪の毛にしっかりと練りこんだあと、どうするかといいますと。一晩そのままの状態で寝て過ごします。

 

ヘナを頭にのせるとわかるのですが、まるで天然のクーラーが頭にのっているようです。

 

とてもひんやりとして、暑い夏は気持ちがよいのです。

 

頭がひんやりとした状態で夜ねると本当にぐっすりと寝られます。

 

このときもすごく気を付けたいのは、ヘナが首元からたれてくると、色がついてしまいますので、枕の上やベッドの上には色がついてもよいバスタオルを引いておくこと。

 

それからぴったりとサランラップでヘナが垂れないように密封しておくことです。

 

ヘナの効能

 

ヘナというのは抗菌作用があるといわれています。

 

結婚前の女性が手や足に装飾を施すことで魔除けのために塗ると聞いたことがあります。

 

あとは、絡まった髪の毛がどうなったかということなのですが、ヘナはヘアマニュキュアのような効果があります。髪の毛がとてもサラサラになります。

 

特に素敵なのは地肌です。毛穴や地肌からいらないものが全部でていったかのような爽快感があります。

解毒作用とでもいうのでしょうかとにかく、地肌がサラサラでかといって、乾燥しているのではなく

保湿もされていてもう良い状態です。

 

日本でも季節の変わり目に地肌にかゆみを覚えるかたですとか、ストレスで髪の毛があまり伸びなくなって

しまうことがあります。そんなときでもヘナをすると髪の毛の環境がリセットされる感覚があります。

 

ヘナアートを楽しむムスリマ

 


 

ヘナアートの装飾がとても美しいので、ただ女性のおしゃれのためにするということももちろんあります。

 

イスラム教徒の女性は礼拝をするときに、お化粧や指先にマニキュアをのっていると、礼拝前のウドゥーが

ができません。

 

でもヘナで染めた爪や、ヘナアートはマニキュアやお化粧のように水をはじかないのでそのままウドゥー

もできるおしゃれなのです。

 

あと、ヘナをするときというのは、家の中でゆっくりと時間を過ごすします。

 

忙しく一週間をすごしたあとに、ヘナを頭にのせることで出かけることがない状態になるというのもゆったりと自分をケアする時間を持つことにもなるかなと思いました。

 

 

アラビア文化を楽しむフェスティバルでヘナアート

 

2019年7月20日からモロッコマルシェ第四回開催

 

しばらくヘナから離れた生活をしていましたが、今回モロッコのマルシェでヘナをたのしめるかな?と期待をしています。

 

ヘナアートのお店がだされるようです、もしチャンスがあればヘナアートをしてみたいと思っています。

 

 ↓↓
モロッコマルシェ 第四回開催 みなとみらい

 

アラビアの世界をもっと知りたい方へ

 

日本ではちょっと取り扱いが難しそうと思われるヘナや自然のハーブなどがエジプトでは

 

もっと日常的に美容や健康に使われています。もしアラビアの世界っておもしろそう。

 

もっとしりたいなと思われた方、私と一緒にアラビア文字からアラビア語の世界に一歩踏み出してみませんか?

 

↓↓

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