目に見えない世界というのは、知ろうとしない限り知りえない世界なんだといつも手に取る本があります。
自分が生きている環境を考えるきっかけになるかもしれないと、読み始めた本、図解でよくわかる「土壌微生物」のきほんです。
今日の記事は、通常の微生物が生きることのできない特殊な環境で生きる微生物についてです。
ちょうど本で読んでいたのは、土壌微生物についてだったのですが、海底に生きる微生物についてもほんの少し紹介がありました。
微生物というのは地球上の海の底から、土の中から生命体の中まで、ありとあらゆる場所に生きて環境のシステムにかかわっているすごい存在なんだということがこの本を手にとるとわかります。
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ブラックスモーカーと呼ばれる海底火山の付近は、人間が近くに行ったら溶けてしまう300度にもなる場所です。ブラックスモーカーというのがあります、と本には小さな写真が添えてありました。深い海の黒と青の中に白い煙のようなものが真ん中を走っています。いったいなんなんでしょうか。
熱水噴出孔をYouTubeで見てみよう。
ビデオより:
海底火山という地球上でも数少ない極限の環境、人間が近くに行けば溶けてしまう高温の環境に、生物がすんでいます。
海底というのは全く太陽の光が届きません。バクテリアが海底から出るミネラルを食べて、バクテリアから栄養を取るという仕組みができています。
Hydrothemal Vents:熱水噴出孔
地熱で熱せられた水が噴出する大地の亀裂である (wikipedia)
深海の大部分と比べて、熱水噴出孔周辺では生物活動が活発であり、噴出する熱水中に溶解した各種化学物質に依存した複雑な生態系が成立している。有機物合成を行う細菌や古細菌が食物連鎖の最底辺を支える他、化学合成細菌と共生したり環境中の化学合成細菌のバイオフィルムなどを摂食するジャイアントチューブワーム・二枚貝・エビなどの大型生物もみられる。
ブラックスモーカーに住んでいる微生物について
海底の熱水噴出する場所、例えばブラックスモーカーと呼ばれる場所に住むような微生物を「極限環境微生物」といいます。極限環境微生物にはいくつか種類があって、住んでいる環境によって7種類ほどに分類されます。
超好熱菌、好冷菌、好アルカリ性菌、好酸性菌、好圧菌、高度好塩菌、溶媒耐性菌。
土壌生物に興味がでたら、こちらの本はわかりやすく、図解もたくさんあって読みやすいのでどうぞ。
おまけ、アラビア語の単語を三つ。