サラーム
アラビアニスタのライラです。
今日はまだあまり知られていないだろうなと思える、アフリカの文字についての記事です。
このブログではよく、アラビア文字について取り上げています。
アラビア文字は、はじめてみる人にとってみるとなんだか「にょろにょろしている」という印象があるようです。
アラビア文字をよく知っている人は「壮麗な」「宇宙を体現したような」という表現であらわしたりします。
同じ、アラビア文字なのにその理解度によって得られる印象というのは大きく左右されるるのですね。
今日は、アフリカの文字をデザインの視点から解したビデオをご紹介したいと思います。
文字によっては、これは本当に文字なのか?と目をごしごしして、しっかり見るこ絵のように見える文字などもあり。
文字といっても、その文字の使われる用途や場所によって表現様式が変わることを知ることができます。
たくさんのアフリカの文字が紹介されていました。
モロッコにはベルベル文字~ティフナグがあるのですが、それに似た形の字があったり。リズムを感じる文字の形もありましたが、楽譜のように使われている文字があるのはとても興味深かったです。
ビデオの中にでてきたいくつかの単語について
Nsibidi :ナイジェリアの文字でピクトグラムやロゴフラフの要素を持つ文字。シンボル。
Pictogram: ピクトグラム 絵文字
Logographic :ロゴグラフィック 表語文字 (漢字、ヒエログリフ)
Adinkra Symbols ;アディンクラシンボル、アディンクラ記号 概念や格言を表すガーナの記号
聞きなれない言葉がたくさん出てきました。
Adinkra Symbolsは一つ一つの形がとても特徴的で、それが格言を表していると聞くと、この形のどういうところが格言のどのあたりを表現しているのだろうかと思いが巡ります。
文字というよりも、模様にも見えるAdinkra文字を眺めてみて、この形いいなと思うものは自分の中の何かと響きあうものがあるのかもしれないと思います。
タロットカードや密教の印にも通じるような複雑な思考を一つの文字に収めるということは、そこになにかしら
隠されたなにかが動いている気配があるような気がしました。
先のビデオでの語り手のSaki Mafundikwaさんのジンバブウェでの20年の活動についてのインタビューがありましたので、
ご紹介します。
Saki Mafundikwaさんはグラフィックアートデザイナーであり、ジンバブウェで Zimbabwe Institute of Vigital arts という
デザインを学ぶための学校を運営しています。
20年にわたる活動の中で世界中から訪れるサポーターの紹介や、各国から学びにきた生徒さんの作品などが紹介されています。
ハングル文字の成り立ちをモチーフにしてデザインされた立体てきな作品やアボリジニの文化を表現したデザインなどがあります。
印象的だったのは、デザインを学ぶ学生たちに、SakiさんがとにかくDrawingをさせたと語っていたところです。
「デザインをするためには、Drawingができなくてはいけない。」デザインの基礎力というのはきっとここにあるんだろうということがわかる
シンプルな言葉でした。
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