サラーム
アラビアニスタのライラです。
12月も半ばになってくると呼吸する空気の中に新年の空気が入っているような気がしてきます。
そういうこともあって、来年はこういうことがしてみたいという事柄について考えている人も多いのではないでしょうか?
(とかいって、考えている本人です|・`ω・´)
そんな人にピッタリの本を紹介します。
岩田書院さんのHPはこちら
↓↓
本のタイトルは ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏
著者:岩田博
出版社:無明舎出版
この本の帯がとても面白くて、岩田書院さんの仕事部屋の間取り図が書いてあります。
和室、ただし畳がほとんど見えない8畳です。
外にまで進出した本。(ベランダの図)
以前はこのスペースで寝られた。
使い終わったゲラなどいろいろ
以前はこのスペースで寝られた。
以前はこのスペースで寝られたというコメントのすぐ横に、うすーく線でかこってあるスペースがあるのですが、えーーーーっていうぐらいちょびっとしかないです。
ひとり出版社とあるように、事業体を一人で運営して結果も出し続けるというのはいったいどういうことなんだろうということが具体的に書いてあります。
自分でお仕事を始める人たちとお話しをする機会が最近、何回かあったので、改めてこちらの一冊の内容を見てみたのですが、
とても参考になることが多いのではないかと思いました。
ざっくりと目次を見ていきます
まえがき
主要分類目次14
第1部 期待と不安の創立期
第2部 月間2冊の体制に
第3部 『地方情報』の創刊
ーーーーーーーーー
主要分類目次のところはさらに経営というところの具体的な部分が見えてきます
【広告宣伝】
【助成金】
【決算】
【在庫・倉庫】
【地方情報】
ーーーーーーーーーー
本のなかを読み進めていくと、とにかく本を出すときのあれやこれやが全部かいてあります。
たとえば、
編集後記についてのところにあるP19にはこのようにあります
かつて私は、雑誌の編集後記を毎月書いていた時期があります。その時は出版社がかかえている問題を、
できるだけナマのまま読者に伝えようと思いました。学会や研究会での本の売上額を公表したりして、
1分には、わりと好評(?)だったようです。それに味を占めて、また書き始めてしまったのですが、こんな駄文をかくくらいなら、
もっと自分の本の宣伝スペースを使ったほうがいいものを、という声が聞こえてきそうです。
ーーーーーーーーーー
本当に、そこにあかいてあるように、岩田書院での出来事が沢山かかれているのです。
仕事が忙しくて、子育ては奥さんに任せきりになってしまったとか、朝から晩まで仕事をした割に、本を出しすぎて逆に売れ行きとしては効率が悪くなってしまったとか。
本当に一緒にお仕事に行って体験しているような気持ちになってきます。
本にまつわるお仕事をしている、本の業界にいる人なら知っていそうなこともちゃんと丁寧に、書かれていて。
岩田書院さんの発行する本を手に取る人が、本がこうやってできているんだということを一緒に体験できるようなそんな効果があるような内容なのです。
例えばP72の本ができるまでに何か月かかるか
のところには、
原稿ができてから本になるまで、どのくらいの時間がかかるのか。それは、原稿の分量や校正の回数などによってずいぶん違ってくるが、岩田書院の場合、ほぼ6か月を見込んでいる。本づくりの過程は次のようになる、
中略
ところが、これがなかなか予定通りにいかない。
本当そうそうと大きくうなずきながら読んでしまうのだけれど、これはなにかしら仕事を持っている人ならみんな共感できるのではないだろうかと
思う部分がとにかくてんこ盛りなんです。
仕事場の右手の書棚には本がおいてあるのですが、このひとり出版社「岩田書院」の舞台裏はちょっとなんだか気が載らないときに手に取ってよむことで
よし、わたしも頑張ろうって思える一冊なのです。
(#現在本棚の絶賛整理整頓中なのですが、「岩田書院さんの本」は定位置にあります。)
本が好きだからってすぐに出版社を始めるという人はいないかもしれませんけど、これから自分で事業を始める人には、経営面で数字がとても多くでてきてどういうふうに利益について考えるのかが見えてくると思います。
やる気意外に実務的な部分はどうなっているのかモヤっている人は一度手に取ってみるといいかなと思いました。
事業をはじめるほど大きなことではなくても、やってみたいことがあるときになかなか一歩が踏み出せないときどんなことをすると気が付いたら前に進んでいるのかということについて少し書きたいと思います。
できるところから始めてそれを大きくするというのは、実際に行動しながら感覚をつかんでいくことができるのでとてもいいです。
例えば、この間は農業を本業にすることについてという内容の講義があったのですが、農家の抱える問題点について話を聞いていたら、そんなんじゃ農家になってなれないよ~というぐらい現実はとても厳しかったです。お米は作れば作るだけ持ち出しが多くなるとか。
計画や実践もなく、軌道修正もできなかったらそれは、なかなかうまくいかないだろうなと普通でも思いますしね。趣味のお野菜を作りだってうまくいかなかったら、次はうまく作りたいなっておもうし。
なので何かをはじめたいと思ったら、どうしてそれを始めようと思ったのか、どんな風に進めていきたいのか、今、こんな風に始めていますが、ここら辺をどうにかしないとと思っています、そしてどうなりたいのかそれぐらいの流れを言葉にしてみるというのははじめの一歩にはあったほうがいいだろうなって思います。
なので、新年に何か新しいことを始めてみようと思ったら、一度言葉にしてみると、自分では結構こういうふうにいいたかったんだけど、なんか書き出してみるとパーツが足りない、と見えてくることが多いのです。
数冊ですが、アラビアニスタでは本を作りました。これは全部「アラビア語の魅力を伝えたい」ということをしている中で、この辺はまだたりないんじゃないかなというところがでてきてしまって、そこを解決や改善してくれるなにかはないかな、、と思っていた時にピッタリの著者さんにであったり、アイデアだったりが形になったものです。
本というのはそのなんの変哲のない風情からは想像持つかない力を秘めていて、それは
言葉を選んで並べた人とその言葉を受け取った人両側に不思議な作用を起こすものなのです。
なので、なにか今まで取り組んできたことがあり、それをもっと多くの人に見てもらいたいですとか、
それをまとめてひと段落して、次のステージについてのはずみにしたいですとか、
これから始めたいことについて、自分と未来に出会う人に伝えたいそんなことを考えている方は
ぜひ、考えていることを言葉にすることをしてみてください。何かが始まります。
つい
最近アラビアニスタで取り扱った本は、エジプト旅行についての本でした
エジプト旅行いつか行ってみたいと思っている方きっといると思うんですよね、エジプトが好きで日本とエジプトをつなぐことに
奮闘して毎日全速力で走っている方のお話しです。(Amazonへのリンク)
アリフライラ書店のつぶやきメルマガもよかったら読んでみてください。「本」の存在が好きな人向きのメルマガです。
↓↓
https://17auto.biz/arabic-learning/registp/entryform21.htm
スポンサードリンク