クッリサナ ワ エントム ビハイル
毎年、そしてあなた方が良い状態でありますように。(直訳)
こんにちは、羽橋ライラです。
今年も一年よろしくお願いいたします。
新年にちなんで、アラビア語で新年の挨拶はなんというのかな?という内容を
お届けしたいと思います。
日本では年ごとに、「干支」が変わったりしますね。
アラビア文化には「干支」がありません。初詣のような行事もありません。
エジプトの場合でいえば、日本でいうようなお正月感というのはほとんどありません。
太陰暦のカレンダーと太陽暦の両方がアラビア諸国では併用されてます。
なので太陽暦において新年を迎えるときには、「新年あけましておめでとうございます。」といった挨拶をします。
新年にかわす挨拶にはいくつか表現がありますが、今回は
いくつかある挨拶の中から一つご紹介をしたいと思います。
フスハーでは クッル アーム ワ エントム ビハイル といいます。
「あなたがた」という複数に対しての挨拶になっているので、
相手が一人の時でも複数の時でもあまり気にせず使えて便利だと思います。
相手が「女性」の時には「アンティ」
相手が「男性」の時に「アンタ」といいます。
それぞれの単語の意味は
クッル(~毎、全部)
アーム (年)
ワ (と、そして)
エントム (あなたがた)
ビ (~と一緒に、と共に)
ヘール (良いこと、健康など)
エジプト方言でもほとんど同じですが、少しだけ言い方がかわります。
クッリ サナ ワ エントム タイエビーン
はじめて、この言葉を新年に聞いたときにに、「あれ?新年なのに同じ言葉を使っている?」と思ったことがありました。
直訳すると、「一年ずっとあなたが良い状態でありますように」という意味があるのですが、お誕生日の時にも
同じように使うことができます。なので誰かのお誕生が来るたびに「クッリサナワエンタタイエブ」というのを
なんどか聞いていたのを、また新年にも聞いてあれ?と思ったというわけです。
新しい年が生まれたと考えればいいのかもしれないですね。
新しい年が来るたびに新しい気持ちになるのはそういうところもあるのだと思います。
クッリ (~毎、全部)
サナ (年)
ワ (と、そして)
エントム (あなたがた)
タイエビーン (タイエブ 良い、の複数形)
女性に向かって言う時に変化する部分は「エンティ」「タイエバ」
男性に向かって言うときは「エンタ」「タイエブ」
となります。
2024年のお正月はとても気持ちもぐらぐらと揺れるはじまりとなりましたね。
一日も早く平穏な日々が戻りますように。